日本の文化.風習の起源はどこからきているのか?
パート1

日本の文化や風習の根源

日本固有の文化.風習の根源は自然や歴史、諸外国との交流、そして日本神話などでも伝承されて きました。奈良時代にできた『古事記』『日本書紀』には、多くの神々の系譜や物語が収められて います。今回は日本神話の世界観から知る文化.風習.歴史旅のご紹介させていただきます。 日本神話は古代日本人の信仰や価値観を理解する上で重要なものです。神話に登場する神々や 精霊は、古代人が自然や宇宙に対する畏敬の念や、豊かな想像力を反映したもので大変興味深く 1300年前に描かれたファンタジーの世界が現代にまで伝承されている『国生み』『黄泉の国』 『天岩戸』『天孫降臨』この4つに関する場所に訪問してきました。私が改めて感じたこと、 知らなかった神道の世界をお伝えしたいとおもいます。

日本神道とは、古代から培われてきた日本人の叡智や価値観が生きています。自然を守り、 自然と人間とがともに生きてゆく日本の民族宗教といわれ、日本人の暮らしにとけ込んでいます。 たとえば、初詣や厄除、初宮参りや七五三、結婚式や地鎮祭など、神道の行事は日常生活のいたる ところに見かけることができますが、私自身、あまりにも身近なせいか、神道について知らなことが 多数あり今回改めて知り興味深いものでした。後世に伝承して欲しいと思ってます。

パート1

日本神話では天地開闢(てんちかいびゃく)によって国が生まれ、神々が治める高天原(たかまがはら)が 存在してた神話では古来日本人が自然界のあらゆるものに霊魂が宿っていると信じ、神聖なものとして崇拝し山や川、 木や石などの自然物にも精霊が宿っていると信じ、祈りや供物を捧げる習慣 死んだ祖先の霊魂が生きていると信じ、 祖先の霊を祀る習慣などを受け継いだ根源が日本神話にあります。 古代から現代に至るまで、日本人の精神文化に大きな影響を与えてきました。 神話に登場する神々は、今日でも神社や祭礼などで信仰され、そして風習文化として伝承が、どのように関わってきたのか歴史を辿って解説してきます。

第1章
『日本列島の始まり』
国生み

始めに日本列島の誕生のお話しからさせていただきます。
約1億5,000万年前 日本列島の周辺には、ユーラシア大陸や朝鮮半島などの大陸が存在していました。
これらの大陸から火山活動や地震などの地殻変動によって日本列島が
形成されたことは皆様ご存知だとおもいます。

①地球科学の考えでは
日本列島誕生は約3000万年から1000万年前ぐらいだと
プレートテクトニクス理論で言われています。
②日本神話『古事記』では
『国生み』神話として”日本列島の始めの島『おのころ島誕生』のお話しからはじまります。

古事記
出典: 『古事記 : 国宝真福寺本』上,
京都印書館,昭和20.
国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/pid/1184132
(参照 2023-12-11)

古事記

『おのごろ」は、「おのずから凝り固まる」という意味、
自然の力によって、自然に生まれた島であると考え
自然観を反映した物語です。おのころ島の誕生は、具体的には、
いつごろのことなのかはわかりませんが古事記や日本書紀は、
7世紀に編纂されていましたので それ以前から、
古代日本の人々の間で語り継がれてきた神話です。
『おのごろ島』は現在の淡路島です。
次に四国、隠岐島、九州、壱岐島、対島、佐渡島、
最後に本州が生まれ八つの島が生まれたところから、
これらの島々を大八島国とよぶようになりました。 これが日本の国土のはじまりとされてます。

日本神話の創作要素
・自然や宇宙に対する畏敬の念
・豊かな想像力
・古代日本の社会や文化

日本神話は、古代日本の人々が、
自分たちの世界を理解し、
生きていくための物語として、創作されたものが
『古事記『』や『日本書記』に記され
日本文化や風習の根源を神々の物語として語り
古来日本人の信仰や価値観を反映したもの
日本の歴史や文化を理解する上で
重要なものなのです。

第2章
『黄泉の国』
生と死の認識

神社本庁資料参考https://www.jinjahoncho.or.jp/shinto/shinwa/story2:製作株式会社AUS

古事記
『古事記 : 国宝真福寺本』上, 京都印書館,昭和20.
国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/pid/1184132
(参照 2023-12-15)

黄泉の国神話
イザナギは邪気払いに桃を投げて
イザナミを退散させ
黄泉の国を閉じた時に
「イザナミが1日に1000人死なす」
「イザナギは1日に1500人産ませる」
と告げて2人の永遠の
別れとなった神話文です。
生と死の認識となりました。
豆知識
「ひな祭り」に『桃の花』を飾る習慣は『黄泉の国』神話」が由来 古代日本人は、死とは生命の継承の節目とされ、「古事記」には、 伊邪那美命の死の様子に驚いて、黄泉の国から逃げる伊邪那岐命が、 追手に対し、髪にさした櫛の歯や桃の実を投げて退散させたと 記されています。これは桃は邪気を払い、私たちを守って くれるという考え魔除けとして桃の節句に桃を飾る習慣は 現代まで伝承されてます。 また櫛は「苦」や「死」を連想させるため、縁起が悪い贈り物 と言われています。ですが大切な人への贈り物として 「苦労を共に乗り越えて、死ぬまで添い遂げよう」という意味を 持たせることで古来は、プロポーズの際に挿し櫛を贈る 習慣もありました。一方で、櫛は「(揉め事を)解きほぐす」 という良い意味もあります。

桃

第3章
『三貴神誕生』
『禊ぎ池』でイザナギから生まれた三貴神

スサノウ
須佐之男命(すさのおのみこと)
暴れん坊だけど頭がよく正義感が強い
多面的な性格を持つ神
武神、農耕神、酒神などとして
信仰されています。
天照
天照大御神(あまてらすおおみかみ)
太陽の神、天皇の祖先とされてます。
希望や幸福の象徴として、広く
信仰されています。また天皇制の
正統性を支える根拠となっている神様
ツクヨミ
月読命(つくよみのみこと)
月を司り夜を統べる神として
崇められ暦や月齢を数える神とされ
こうした名の元、月を「ツキ
といい、運を呼び込む神と信仰
されてます。
『宮崎の神話』としてご紹介している市民の森の掲示板参考
宮崎市民の森
『市民の森』に隣接してある禊ぎ池.江田神社.禊ぎ御殿.紹介板
禊ぎ説 禊ぎ3 禊ぎ石 禊ぎ板
実在している『禊ぎ池』
江田神社から徒歩2〜3分の、阿波岐原の松林の中、開けた明るい場所にイザナキが黄泉の国から戻って禊ぎをし清めると 3柱の神様が誕生したとされる『禊ぎ池』がありました。風が静かに水面を撫でると、スイレンの葉がゆらめき、穏やかな時間が 流れるパワーみなぎるみそぎ池です。スマホで撮った写真ですがすごいパワーを感じることができるとおもいます。 天上界での出来事なのに地上に『禊ぎ池』があるとされてた神話が日常生活にはいりこんでいることが面白さになって 人々を魅了してきたのだと思います。 また看板に記されているように太古の時代は海に面していたようです。 そしてこの近くに『みそぎ御殿』という最強パワーと言われている御社を神託があり近年昭和に建立されました。 『禊ぎご殿』内は神聖な場所として撮影は禁止なので外観写真ですがそれでもパワーをかんじることができるかとおもいます。 この宮崎市民の森の中にひっそりとたたずみパワー満載で大変素敵なところです。また蛍も見る事ができる水場も 「禊ぎ御殿」近くにあるぐらい保護されているステキなところです。蛍のシーズンに是非訪問してはいかがでしょうか?

禊ぎ池1 禊ぎ池2 禊ぎ御殿1 禊ぎ御殿2

江田神社
イザナキ、イザナミを祀るパワースポットの神社です。 宮城シーガイヤー、市民の森公園に隣接する静かな 落ち着いた場所にある神社です。シンプルで飾り気の 無い神社ですがパワーは最高です。
御朱印江田
江田神社
豆知識:[世界最古国家は日本とギネスに登録されます。]
日本列島が誕生して重要な3貴神が生まれ神話はアニミズム(自然物や先祖の霊魂などを神として祀る)として伝承されてきました。 神話に出てくる神が人間らしく寿命ある神に変化し人になっていく物語(天孫降臨)大変興味深いものです。 このようなファンタジーの世界から現実的な人間らしいお話しを交え神話として伝承されてきた『古事記』と 外交向けに最古の歴史記述書としての『日本書紀』には日本に国家が成立した記述が残っているため約2600年前には建国していた。 日本は現在世界最古の国家とされています。紀元前660年に神武天皇が即位したことをもって建国されたとされております。 日本は2024年で2684歳ということです。 ちなみにエジプトは紀元前3200年頃に統一国家が成立したとされますが、長い歴史の中で幾度となく分裂と統一を繰り返した為 『建国年』を明確に定義することが難しく、ギネス世界記録では認定されていません。ですが現在も存続している世界最古の国家です。