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日本の文化.風習の起源はどこからきているのか?

パート2

日本国の始まり『お米の国』農耕民族の起源や 農耕儀礼説『日本のお祭り』は 日本神話から由来となってます。これらの実在したと言われる場所や伝説含めて どのように現代の風習文化として伝わり関わってきたのか歴史を辿って解説していきます。

第4章
『太陽神話』
天岩戸あまのいわと

神社本庁参考 https://www.jinjahoncho.or.jp/shinto/shinwa/story2
株式会社AUSが製作した画像

澄み渡った高い空の上に、高天原という神々の お住まいになっているところがありました。 そこには天照大御神 あまてらすおおみかみさまという偉い神さまがいらっしゃいました。 その弟に須佐之男命すさのおのみことという力自慢で、いたずら好きな神さまがいました。 ある時、大御神さまが機はたを織っておられると、 須佐之男命は大御神さまを驚かそうと、そっと御殿に忍びより、 天井からドサッと馬を投げ入れました。 これには日頃やさしい大御神さまも、さすがにお怒りになられ、 天の岩戸という岩屋に隠れてしまわれました。 さぁ大変です。世の中はもう真っ暗闇です。困りはてた神さまたちは、 天安の河原あめのやすのかわらに集まり相談をしました。 そこで思兼神おもいかねのかみという賢い神さまが一計を案じるのでした。 すでに準備ができると、まずニワトリを一羽鳴かせました。 そして天宇受売命あめのうずめのみことという踊りのうまい神さまは、オケの上でトントンと拍子をとりながら踊りだしました。 神さまたちは手をたたいたり、笑ったり、しまいには歌をうたい始めました。 外が余りにもにぎやかなので、大御神さまは不思議に思われ、岩戸を少し開いてみました。 その時です。力の強い天手力男神あめのたぢからおのかみは、力いっぱい岩戸を開きました。 真っ暗だった世の中もみるまに明るくなり、神さまたちも大喜びです。 高天原にもまた平和がもどってきました。

天岩戸神話

出典: 『古事記 : 国宝真福寺本』上,
京都印書館,昭和20.
国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/pid/1184132
(参照 2023-12-11)

日本すべての原点は、日本最古の書物である古事記・日本書紀の「天岩戸隠れ」物語神話から 始まっているとつたえられてきました。
この物語は、「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」の暴虐武人の振る舞いに、心を痛めた 「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」が天岩戸に閉じこもってしまい、世界から日の光が 失われた際に、技芸の女神であった「天鈿女命(あめのうずめのみこと)」が岩戸の前で舞を 披露し、その賑やかな様子に気を取られた天照大御神を岩戸から誘い出し、世界に日の光を 取り戻した。という内容です。その後、天鈿女の子孫でもある巫女の「猿女君(さるめのきみ)」が 神がかりの儀式を行う際に、舞を取り入れ、それから巫女による神事の際に、神様に奉納する 歌舞『神楽』が始まりした。

神楽とは

神楽は、神を祀るために演じられる神事芸能です。日本神話の神様にささげる歌や踊りで、 古来から・豊漁を願い、疫病を追い払う儀式として舞われたのが始まりとされている伝統芸能

「鈴生り」って言葉がありますが、これも神楽鈴からきた 言葉らしく、神楽鈴の意匠は「おがたまの花」が咲いている様 を現し
神楽鈴は「鈴なり」(豊作)の願が
こめられているそうです。

オガタマ 鈴

神楽

『おがたまの木』
天照大神(アマテラスオオミカミ)を外に誘い出すために舞を 踊った女神アメノウズメが手に持っていた枝こそ、 招霊(オガタマ)の木の枝であったと伝えられています。

蕾 花 実

「踊る事で神を招く事」が神楽の原点となり また鈴を使うことによって神様に居場所も教えている。 神社のお参りでじゃらじゃらと鈴を振る事や お寺で鐘を鳴らすのも同じ意味なのです。 昔の人々は金物が違う世界に聴こえる音と考えて ました。こうやって神楽は
民間にもどんどん 溶け込み現在の形になり
『お祭り』の原点とも 言われてます。

神庭

神様を招き、その前で行われた祭を神楽と呼んだ。 そして神楽は招いた神様を祝福し、お祝いを述べ、 神様も一緒に遊ぶ(神遊び)という意味も持ち こうして神楽は神社に欠かせない奉迎の舞 となってます。

📌ミニ知識
えりもの(彫り物)神庭(こうにわ)と呼ばれる 舞台を飾る切り紙のこと。8畳ほどの広さの神庭の 四方を囲むように、天井近くから下げられる。
神庭は高天原をあらわし神聖な場所とされてます。

神様の会議場『天の安河原」

安河原

八百神の会議場となった天野安河原宮 ものすごいパワーの強さを感じました。
気を整えきちんとお参りをする神聖な場所です。

安河原板
⛩️
安河原御朱印
日食
📌ミニ情報🔖
国立天文台より天体分析で158年7月13日に、 日本列島のほぼ全域で皆既日食があったことが解ってます。 食分は、関東地方で最大の0.98、九州地方で最大の0.97でした この日食は、日本神話の「天の岩戸」の神話と 関係があるのではないかとも言われています? さらに今後科学分析が進化すればもっと
色々なことがわかる可能性があるでしょう。

「天岩戸神社」

鳥居
神板
本殿
鳥
東天紅とうてんこう
神話の中で天岩戸前で鳴いた長鳴き鳥
現在 天野岩戸神社で
飼われてます。

⛩️
岩戸御朱印

天岩戸が注連縄の発祥地

御神体「天岩戸」があられる場所へは神職さん同行で参拝所に案内してくれます。
天岩戸見学できる遥拝所に行くにはお祓いを受けてから参詣いたします。
神聖な気持ちになってから行きます。
写真撮影は御神域の為出来ませんでしたのでイメージ画像を作成してみました。

太陽

岩戸伝説では
岩戸にお隠れになった天照御神様を外に引き出した祭、2度と洞窟に戻らないように、布刀玉命様が 御神体の天岩戸に結界として注連縄を張ったことが、天岩戸神社では「注連縄」発祥の地とされてます。 太陽が無いと植物も育たなく食べるものも無くなり大変な危機状態です。 あたり前にあるものが無くなることがあると言う警告を神話では発信されている鋭さ 心志に受け止め考え直す現時代になっているのではないでしょうか?

鬱蒼と茂っている急斜面に洞穴のようなものがあり 注連縄が入り口付近に張られてあります。太陽の力が 一番弱い「冬至」に御神事として毎年張り替えをする 説明もありました。天野岩戸神話に重ねて新年を迎える にあたり明るさと喜びを迎える大事な神事この急斜面の 縄替えは熟練登山家がおこなうそうです。そして1年間 落ちる事なくにお役目を果たした大変縁起物の「しめ縄」 この縄の一部を御守りの中に入れているそうです。 数量限定の為手に入れば大変ラッキーです。

お守り
岩戸隠

見学した記憶を元に株式会社AUSが作成した加工画像

天手力
🔖📌豆知識
戸隠の由来は、日本神話の「天の岩戸」の伝説に由来しています。 天照大神が天の岩戸に隠れたとき、天手力雄命がその岩戸を 投げ飛ばし、岩戸は信州の山深く達して、その地を 「戸隠」と呼ぶようになったと「古事記」に記されています。 「戸隠」は、戸隠山の麓にある長野県長野市の地域です。 戸隠山は、信州三大霊山の一つに数えられる霊山で、 古くから修験道の修行地として栄えてきました。 戸隠には、戸隠神社奥社と中社という二つの神社があり、 それぞれに「天手力雄命」を祀っています。また、戸隠山には 天手力雄命が岩戸を投げ飛ばしたとされる「戸隠岩戸」や 天鈿女命が岩戸の前で舞ったとされる「天鈿女命の舞場」 などの伝説が残されています。 戸隠は、天の岩戸の伝説を今に伝える神聖な場所でもあります

『天岩戸』天照大神の弟であるスサノオが、天上界で暴れしアマテラスが嘆き隠れ世界が暗闇になった物語。
日本神話は、人間が日常生活の中で経験するような出来事とは大きく異なった天上界で起こった事を 実在の場所にたとえ、今も語り継がれている現実と空想が入り混じることが人々の興味をかきたててます。
だから面白ろさが増し、今日まで伝承されてきた。
現代になっても壮大なファンタジーとして楽しむだけでなく、
古代日本の人々の信仰や価値観を理解する上で重要なものです。
日本神話に登場する神々や精霊は、古代日本人が自然や宇宙に対する畏敬の念や、
豊かな想像力を反映した神話は現代になっても大変興味深いものです。
日本神話をとおして古来からの生活様式が伝承され 大自然に寄り添い感謝する、
そして水に馴染んで行くのが日本人の本質なのだと感じました。
現代で言われているSDGsの世界に似ているのではないでしょうか
2024/1/20更新.